需要の高い資格です

「商売のコツは、原石を磨いて光らせる努力をするのが大事なわけ」。

以前私が損害保険の外交員をしていた頃、そんなことを教えてくれた社長さんがいました。彼が言わんとしていたのは、人が目を向けたがらない一見パッとしないところにビジネスの芽はある。
潜在的なニーズに目を向けろ。こぞって人が向う華やかな方向へ進んでも、もう手遅れ。そんなことだったように思います。

「だけどみんな、最初から光っている方へ行っちゃう」。彼はそんな風にも付け加えました。

その社長さんの譬え話がぴったり当てはまるのが、まさに今々の、マンション管理士が向き合っている世界だと思います。
この業界での掘り起こし作業(営業開拓)は、実感値としてもまだまだ大変なところがあります。

「人は面倒なことは先延ばしにしたい」のです。マンション管理の現状には、今はまだそのようなところがあります。

しかし物理的に、待ったなしの状態に近づきつつあるマンションが、日本中に多々存在するのは、否定できない事実です。
コンサルタントとして丹念に磨いていけば、そのうちには輝き出す潜在ニーズは無限といっていいほどあるのが、今々の、マンション管理の業界事情なのです。

大型修繕を迫られているマンションが無数にあります

大前提に、1970~80年代に建てられたマンションが老朽化を迎え、大規模修繕の必要があるという事実があります。
いま全国には約500万戸を超えるマンションがあるといわれていますが、そのうち少なくとも4戸に1戸は、もう20年以上前に建てられたものです。

築10年超えとなると、なんと半分以上のマンションが対象になります。建物も自転車や靴と同じくモノです。
丁寧に手入れをして使えば、よい状態を保ち長く使うことができます。しかしマンション管理の実際では、そのことがしっかり成されているようで、実は不備な面も多々あります。

「永住」が前提になり、考え方が変わりつつあります

かつてマンションは、「仮の住まい」と考えられていました。右肩上がりの成長経済のもとでマイホームを買い替え、郊外の一戸建てにゴールするなどが、ひとつの理想だったと思います。
しかし最近の経済動向では、そんなギャンブルをできる人はそんなにはいません。現在ではマンションは、永住を前提とした住まいとなったのです。

きびしいお話しですが、養護老人ホームにでも転居しないかぎり、マンションで生涯を終えるということです。
その時まで我が家であるマンションは、安全に快適に暮らせる場所でなければなりません。適切なメンテナンスは、すべての住民の方にとって、避けて通れない共通課題となりつつあります。

誤解を恐れずに申し上げるのなら、原石が「磨いてくれ!」と待っているような状況が我々の前に広がっていると言えます。
契約に漕ぎつけるまでもひと苦労ですが、管理組合の顧問になった後も多々難題を抱える仕事です。この仕事には、情熱や忍耐を要します。

でも勝機や本物のやり甲斐は、そういうところにしかないのだと、私は最近思うようになりました。