あなたの得意を活かした食い込み(初期営業)が大切です

マンション管理士は独立開業型の資格です。たしかに不動産会社や管理会社の社員で、必要に迫られ取得する方もいるにはいるようです。
しかし基本的には、コンサルタントとして開業してはじめて、その値打ちを発揮できる資格だと思います。

このページでは、マンション管理士以外の資格にも当てはまる、開業士業にはつきものの、開業時の労苦や、意識しておきたい備えについてお話しします。

いまの仕事で培ってきたノウハウを整理してみましょう。

マンション管理士のお得意さんはマンション管理組合になります。比較的小さな集合住宅でも相手は20~30戸、大きいところは100戸クラスとなります。

顧問契約を頂ければそのあとは自分の努力次第で順風を吹かせることはできますが、その1件の契約を結ぶまでが大変です。
税理士のように5~6名規模の会社の社長さんをたくさんつかまえる(それだって簡単な営業努力ではありませんが)というわけにはいかないのです。

管理組合への食い込み(営業)には、何かしらの武器があった方がよいです。私の場合は、それまで専門にしていた、損害保険を切り札にしました。

「住宅火災保険」や「施設所有者管理者賠償保険」など、マンションの共有部分に適用される損害保険の、紹介や満期の見直しを営業ツールにしました。

これらの損害保険は管理会社に任せっきりになっているケースも少なくなく、私はだんだんと管理組合の理事さんにお話を聞いていただけるようになっていったのです。

容易に取得できて、しかも役立つ資格はこれらです

少々気が早いかもしれませんが、複数の資格を取得して活かし、マンションの居住者のお困りに深くお応えするという方向も成功法のひとつです。

私の場合は、マンション管理士として開業後、「宅地建物取引主任者」と「福祉住環境コーディネーター」の資格を取得しています。

この2つの資格に思い至ったのは、取得しやすくて、かつ今の仕事に役立つ見通しがあったからです。付け加えると、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、保険セールス員であった時にすでに取得していました。

手前味噌かもしれませんが、マンション管理士に合格した後ですと、宅建の資格を取るのは独学でも容易かと思います。

試験の出題範囲がかなり重複していますし、内容も宅建の方が簡単ですから。資格の活用法は、居住者の方が所有のマンションを賃貸希望される場合などのアドバイザーになることです。
今はまだ宅建業としてビジネスには使っていません。管理組合とのパイプを作る点で役立つ資格です。

福祉住環境コーディネーターの資格は、リフォーム相談の材料として使っています。
介護の必要などまだない健常者でも、マンション居住者のなかには、室内をバリアフリーにしたり浴槽にてすりをつけるなど、住まいの改修をした方が望ましい方々が少なくありません。

私は理事会の会議のなかでそのような情報も拾うように努め、サイドビジネスを広げるようにしています。
ちなみに福祉住環境コーディネーター資格は、通信講座を利用して3ヶ月位ちょこちょこっと勉強するだけで取れますのでお薦めです。

そのほかにも、建築士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士などが、マンション管理士と組み合わせのよい資格といわれてはいます。

しかし、マンション管理士とこれらの難関資格の両方に、これから初学で向かうのが果たして現実的かどうか。と正直「?」は付いてしまいます。

でも、宅建、ファイナンシャルプランナー(FP)、福祉住環境コーディネーターの3つはどれも、マンション管理士を勉強する余力でも取れると思います。そして役立ちます。

マンション管理士は開業当初の2~3年が辛抱所です。その間は、何がなんでも持ちこたえる必要があります。
もちろん貯金を切り崩してつなぐ方法もあるでしょう。いろんな備えをして、芽が出るまでを凌いでください。

その先についてはすでにお話しした通りです。一度獲得した顧客は、信頼を失わないかぎり一生継続します。