テキストに目を通したら、実際にモノも見てみましょう

もう大昔の話になってしまいますが、管理人は小学校の理科の授業を川原で受けた記憶があります。
確か、河川には川の流れに沿ってどのように土や石が堆積するか、どのような石が上流から運ばれてくるのか。そんなことを実体験する課外授業だったと記憶しています。

教科書だけで勉強するより、実地の授業はずっと頭に入りやすいですよね。川で遊べたのが楽しかったからかもしれませんが、学んだ内容を40近くになったいまも、おぼろげに覚えています。

管理人はマンション管理士の試験対策にも、そんな課外授業のような試みを取り入れることをお薦めします。実際に、外へ出てマンションやその周辺の事情を観察してみるのです。

マンション管理士の試験には実技試験がありません。よくも悪しくも「知識詰め込み型試験」と評されています。
それでもやはり、試験に合格することが先決だと思います。「詰め込み型」と言われるその知識を効率的に頭に詰め込むためにも、外に出て勉強してみてほしいのです。

百聞は一見にしかず

たとえば2009年の試験では、出題の一つに下記のような設問がありました。

「塗り仕上げ外壁の改修工事における既存塗膜の除去方法の一つに、塗膜剥離剤工法があり、上塗りのみの塗り替えを行う場合などに適した工法である」。

これは適切であるかどうかという問い内容です。
マンション管理士の試験では、このような構造・設備・工事まわりの実際について、たくさん問われます。

こうした出題への対処として、机上の勉強に徹して、ひたすら機械的に暗記しまくるというやり方もなくはありません。
しかし建築分野の仕事をした経験のない方にとっては、実際に存在している建物の劣化やその対処法について、抽象的に考え学習していること、試験勉強をむずかしくしているように思うのです。

「百聞は一見にしかず」という諺が、マンション管理士の勉強には、ぴったり当てはまるように思うのです。

課外授業へ出るタイミングは、基本テキストや過去問集を、ざっとでも一通りやった後です。浸透性の吸水防止材、低放射複層ガラス、枠付き鉄骨ブレース、水道直結増圧方式、排水横引管…。

想像をめぐらしてもピンとこないそんな専門用語のひと通りに触れたら、不審者と間違えられないよう気をつけながら、いろんなマンションをウオッチしてみてください。

外壁タイルの目地の亀裂などを発見して、「あの箇所で解説していた劣化例だ」などのあたりをつけられたら、それが最良の学習法になります。
この一人課外授業を何度か繰り返すうちに、テキストの理解もグンと深まるはずです。

課外授業の効果が及ぶのは、設備分野の内容だけではありません。
間接的にではありますが、法令の理解や修繕見積もりの勉強も楽になった実感が、管理人にはあります。

受講料は無料ですので、ぜひ取り入れてみてください。必ず効果が出てきます。